ガルラジ特別編’21 unlimited 雑感(後半)

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チーム徳光: 海瑠と文音のマンデーラジオ

初手ぶっ壊れててお疲れ様でした2人とも。ミルミルとヨシヨシのままで戦うな。このラジオが耐久レースで始まるようになるなんて思わなかった。というか住み込み従業員って何ですか。最近の住み込みはスムーズに展開されるようなので、徳光を見習って他チームもどんどん住み込んだりしてほしい。「一瞬でドア閉めて日本海見に行ったよね」とか軽快なテンポで語られる様々な心労に、手取川さんに申し訳ないなーと思いつつ笑ってしまった。手取川さんは本当に語りがうまい。

「台本のクリップぐにゃぐにゃじゃないですか」「緊張するとこれやっちゃうんだよね」の指摘の部分、確かアフタートークとかで実際にあった話だったはずで、それがこういう形で取り込まれていくのに改めて驚いたり。感覚が曖昧になる。

一番好きなのはルミルミからお便り、もうごっちゃごちゃで最高でした。 「その顔はプリンセス顔のつもりか!?」のあたりで2人で笑いすぎてラジオが止まったところが特に。1stではキレてラジオを止めて、2ndでは喧嘩してラジオを止めた人達が、呼吸とか苦しそうなくらいに笑いすぎてラジオを止めるようになったというのが、すごく染みた。一番見たかったラジオの中断だったと思う。

2-4、思えば本当に決定的に関係を破壊しておかしく無い喧嘩だったはずで、あれだけぶつかっておいて、(チームだからという使命感的なのもあったのかもだけど)もどってやり直して、そこから今回のように笑い転げるまでに関係を構築しなおせるというのは、ある意味で希望のような気もしつつ。互いに一番大事なものを傷つけあってしまっても謝りあって、そうして戻した関係でも恐れずに「吉田さんのことはまだ信じられないところもあるけど」と正面切って言えて、なお良い距離感を探り合っていく関係が、本当に実在していてほしいと心から思う。

チーム御在所: ラジオ カグラヤ怪奇探偵団

可愛いの極みだった。この3人じゃなきゃ話せない話題、この3人で居るから好き勝手好きな事に目を輝かせても問題無い、みたいな信頼の下でやり合うところが本当に気持ちよかった。徳若さんの感情の上下、ピュア過ぎて眩しい。

ガルラジって一度バイバイしても、何らかの形で必ず戻ってくるじゃない

もうそういうものなんじゃないかと思ってる

この言葉がさらりと出てくることだけでも嬉しかったのに「怪奇現象みたいに〜」という形で彼女達の好きな怪奇に回収されかけて、カグラヤの3人にとってのガルラジが、彼女達がもともと集まった原点の中に組み込まれてもおかしくないものになっていたと分かるのが、本当に良かった。

割と一歩後ろ側にいたような(シャッフルでもどちらかと言えば聞き手側だった)(とはいえガンガン踏み込んで先攻カウンターしてたので後ろ側?という表現が正しいのかという感じだけど)穂波さんの問題提起、吉田さんとの交流の結果だったとしたら良いなと思いつつ。その問題への解答がカグラヤのベースである怪奇なのがまた嬉しくて、カグラヤは本当に芯がぶれないラジオというかチームなんだと改めて。というか藤田さんゾンビに巻き込まれてて爆笑してたら「分かるかい!」「ああ、C. テトロドトキシンですわね」「明莉正解!」「分かるんかい!」の小気味良いやり取りにとどめを刺された。徳若さんの振り回されだけじゃなくて、3人で笑いを作っている楽しさで。

「オンラインで会うというお話なんですけど、明日は私、大学の方でちょっと忙しくなる予定なんです。定例ミーティングはお二人で先に初めていてくださいね」

「今立っている場所から地続きの場所にいるであろう彼女達がどうしているかを想像することで、自分の今をそれなりに肯定できる」というのが、リアルタイムで2ndを追いかけた時の気持ちで、「自分の経験外の情勢や進路によって彼女達の今を想像出来なくなってしまって困った」のが特別編までに感じたというのもあって、特別編が終わってしまったら「また彼女達の今が掴めなくなってしまうのかな」と困っていた身として、こういう「彼女達の中で当たり前に約束されてること」がとにかく救われるというか。

「10年は言われるな」と似たようなもので、カグラヤの3人がどんな未来を行くか全く分からないし想像もつかないけれど、ただ今日も明日もその先もオンライン定例ミーティングが開かれてることだけは、自分から地続きの場所にあることとして信じ続けて良いのだと言われている気がして、そういう手がかりを残して去ってくれるのは、本当に有難いなと思った。

雑感: きっと思い出せる

(現時点で明かされている限りのコンテンツの更新が終わって)ひとまずガルラジは終わったわけだけど、まず「割と大丈夫かもしれない」みたいな妙な感想が手元にある。

ガルラジに限らずだけど、どれだけ大事な記憶でもしょうもない記憶でも楽しくても楽しくなくても、思い出す機会がなければ時間経過で平等に忘れていく(※1)というのが記憶に対して望んでいることである一方、普通に忘れてしまうのは嫌だし、忘れたくはないとは思ってはいる。

ただ一応自分にも生活はあって、時間の流れもあるのだから、彼女達の近況や情報更新がなくなってしまえば、「思い出す機会」も得られなくなってしまうから、忘れてしまうのはもう避けられないこととして諦めていて。ガルラジもそのうち忘れてしまって、前段で書いていた「今の肯定」だってしなくなってしまうのだろうみたいなーと思っていたのだけど、いざ終わってみると、案外自分の生活の中でそれなりに思い出す機会は得られるのかもしれないことに気づいたというか。

ガルラジを追い始めてから体感したことに、「高速道路、思ったよりある」というのがあって。正当にお金払って乗って使うということは全然しなくても、そこそこ太い道路を自転車で走っていれば緑の看板を見かけるし、先に行きたいのに高速道路に阻まれて思うように進めず腹立てたくなることもあるし、車は使わないのに通行止めのCMが目に入ることはあるし、ECサイトでご当地お菓子が買えると案内されることだってあるし。知らなければ碌に気に留めないことだったけれど。

それらの景色・事象に出くわせばきっと彼女達を思い出すし、楽しかった今があったことも思い出すし、「今何しているんだろう」と連鎖して思いを馳せることだってするだろう。あれだけの頻度で見かけるのだから、長いこと見ないなんてことはないし、高速道路は頑丈なのでそうそう消えないだろうから、折に触れて思い出せるという確信がちゃんとあって、だから「割と大丈夫かもしれない」と思えている。

思い出す機会は、面白いことに高速道路そのものの強度によって強力に保証されてる。自分は高速道路を見かければ彼女達を思い出すし、もしかすると彼女達だって、同じくらいの頻度で高速道路を見かけてはラジオのことを思い出して、リスナーのことを考えたりするかもしれない(あれだけリスナーを大事にしてくれていたのだから、うぬぼれ的な気持ちではなく割と素直にそう思っている)。そういう意味でも、僕ら(彼女達とリスナー)は高速道路で繋がっているとも言えて、繋がっていることを確かめる場が、特別編のラジオだったのかもと思いつつ。

テンテケテンテンテン
テンテケテンテンテン!
テンテケテンテンテン!!
テン! テン! テン!

その曲を聞けば、遠い異国の春を思う。

幻想交流 第一話 左遷

幻想交流もガルラジも、同時に同じ場所に居ない人たちの交流(触れられないとか、ブースの前にいないとか)みたいなのが状況としてあって、そうなってくると「思う」行為で繋がろうとしてくる感じが似ているというか、大元テーマ(出資元ともいう)が同じだから似てくるものだったりするんだったら、それはそれで素敵だなと思う。

変わってしまったって空は青いだろう

忘れないさ でもまた出逢えますように

って生きていくよ

君は笑っていて

快晴/Orangestar

色んなことは起こるけど、きっと何とかやっていくのでしょう。また出逢えますようにと願いつつ、頑張っていきましょう。

※1 人と記憶バトルすると基本的に負ける上、覚えていない=そんなに重要だと思ってないと認識されてしまいまあまあに辛いので、平等に忘れる教に入っている(とはいえ、折に触れて思い出すから長く残るようになるのが記憶だとしたら、忘れた事=定期的に思い出さなかったこと=そんなに重要だと思ってない、みたいな感じで、忘れるってことは大切なことじゃなかったというのは真なのかもしれないけど)(※2)

※2 本環境に注釈機能がないため、不恰好に末尾に記載してる、そういうプラグインを入れろというだけの話

生活試行:

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