Oculus GoのセットアップとUnity連携まで(mac)
無事アソシエイト申請が通りました、嬉しい。申請期間中に一回記事更新したところ直後に登録完了通知が来たのですが、何か関係があったりするんでしょうか。
先日のAmazon Primeデーで、うっかり手が滑ってVRゴーグルを買ってしまったりしました。ので勢いよく広告を貼ってみたいと思います。
せっかくなのでセットアップから自分の作ったコンテンツを放り込むまでのメモを残します。色々と大変だったので。
セットアップで詰まったこと
Oculus Goはモバイルのアプリとの連携が必要です。ダウンロードして指示にしたがって操作すれば特に困る部分はありません。本体を装着されるよう指示されたあたりで、本体側で操作チュートリアルが始まります。
このチュートリアルあたりで、「画面が表示されない」トラブルに見舞われました。電源ボタンを押せば音は鳴るが、画面が出ない。音の感じとしては装着してもスリープに入ってしまうような感じです。電源を切ろうとすれば画面は表示されるのですが、そこでキャンセルしても真っ暗に戻り、再起動しても症状は変わらず。
これについては本体内側、グラスの間にあるセンサが汚れていて誤動作しているのが原因のようです。布で軽く拭いたら直りました。初期不良かと思って焦りました。
セットアップ完了後は、開発者モードをアプリからオンにします。その際、紐づけているアカウントで「団体」を作るように誘導されるので、従って開発者の設定を行います。団体を作っておかないとこけます。
Unityで作ったデータを放り込む
Oculus GoはAndroidベースなので、感覚としては普通に.apkを作る形になります。必要なものは以下。
- Andorid Studio(SDK toolsの差し替えが必要)
- Java JDK(1.8.0_221で動作しました、下のバージョンだとビルドでこけるかも)
- Unity 2018.4.4f1 (2017.2.0f3でもビルドなど可能ですが、専用Assetが必要になった時に弾かれる)
Android Studioはとりあえず普通にインストールします。ひととおり終わったら一度プロジェクトを閉じ、再度起動。
上記の画面からConfigure->SDK Managerを選択。
Android 7.1.1をクリックしてインストールします。
また、SDK Toolsタブをクリックして、Android SDK Toolsのバージョンを確認します。26になっている場合はOculusが対応していないらしいので、以下の手順で差し替えを行います。
- https://dl.google.com/android/repository/tools_r25.2.5-macosx.zip からバージョンを下げたSDK Toolsをダウンロード、解凍
- /Users/${user name}/ライブラリ/Android/sdkを開き、既に存在しているtoolsを移動orリネーム
- 1で入手したtoolsに差し替える
Windowsの方はWindows用のToolsになるようなので、適宜読み替えてください。その後再度Android Studioを立ち上げ、SDK Toolsのバージョンが下がっているかを確認します。
JDKについては、Oracleのページから入手します。最新版だと動かない、低いバージョンだと動かないなど多々あるようなのでこの後の手順を踏みながら、うまくいかない場合は変更してみてください。
Unityは公式サイトから入手します。こちらも相性がありそうですが、今後真面目に開発の予定があるのであれば、Oculusのコントローラーなどの処理を追加できるAsset「Oculus Integration」が対応しているバージョンである2017.4.11以上をおすすめします。
Unity起動後は、File->Preferences->External ToolsからSDKとJDKの設定を行います。以下の画面は2018.4.11かつ設定済みなのかJDKのパス入力欄がありませんが、過去バージョンだと用意されています。
SDKもJDKもBrowseをクリックして設定します。
- SDK: /Users/${user name}/Library/Android/sdk
- JDK: /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_xxx.jdk/Contents/Home
環境によって異なると思われますが、私は上記設定で起動しました。JDKについては不適切なパス設定だときちんと怒ってくれるので、この辺りかなと思われるところで色々試すと良いかと思われます。
その後、Edit->Build Settingを選択します。
Androidをクリックし、Player Settingsを選択。
右側タブがポップするので、Other Settingで以下の項目を変更。
- Identification: Package Nameをデフォルトから適当に変更
- Identification: Minimum API LevelをAndroid 4.4に変更
続けて、XR Settingsで以下の項目を変更
- Virtual Settings Supported: checked
- Virtual Reality SDKs: Oculus
設定後は、本体をUSB接続します、念の為adb deviceとコマンドを打って端末が認識されているか確認すると良いかもしれません。Unauthと出てきたら、端末側で許可を出します。
最後にBuild and Runをクリック。何事もなければ端末側にapkが落ちていき、勝手に起動します。
視界を明け渡すことに成功 pic.twitter.com/R58QIdIBc9
— ひっかけ/kk_h (@orb_of_college) July 17, 2019
以下ビルド時にこけた時のエラーと解決方法です
- 警告: [options] ソース値1.6は廃止されていて、今後のリリースで削除される予定です
- jdkのバージョンが悪さしてます。1.8とかで試してみてください
- 「sdk tools がどうたらこうたら」
- SDK Toolsの差し替えができてないです、25に変えてください