ガルラジ特別編 総雑感

投げ書いたやつ焼き直し含めて雑感まとめ。新プロジェクト、まともなスケジュールで進められていくことを心から願っております!

春花とすずの思い出交差点

プラットフォームの変更によって何か受け止めが違うのかもしれないよなーと思って折角だから一斉視聴とかを無視して一人で聞いた放送だった。「誰と一緒でもいつも通りの人」と「いつも通りにやれなくてふにゃふにゃになっている人」で、知っている人同士なのにぎこちない感じが本当に楽しくて、「ああまた声が聞こえたんだな」という感慨がすごくてかなり感じるものがあった。1hの間に距離を詰めて、「鬼に鉄棒」「金棒」で即答して二人で笑い合ったのがめちゃくちゃ良かった。改めて友達になるためのラジオだったのかもしれない。終始コールがずれているのとか、正規メンバでは見られないやり取りだとかも。

正直あらすじがあらすじだったのもあって冷や冷やしたけど、二兎さんは底抜けに明るくて、けれどそれだけじゃなくて「どうしても元気になれない人が」とか「ちーちゃんやまいちゃんには呆れられてるかも」「本当は不安」とか、彼女なりに現実もちゃんと捉えていて、全部飲み込んだ上での「でも変わりたくないって思った」なのが強く、自分が二兎さんの今を不安視する必要はなかったんだなとか思った(しようがしまいが、彼女は彼女としてちゃんと蹴りをつけて生きていくんだなと)。

「壁一枚向こうで電球を変えてるかもしれない」という世界の捉え方、リアルタイム性の話なんですよね。2ndから追いかけていて思った「今めちゃくちゃ暑くて辛い時、彼女達のいる場所も暑いんだろう」みたいな、そうやって自分の今を肯定できたのが2ndをやっていた時期なので、そういう話がラジオ側から出て来てくれるの嬉しかった。

あとは、帰りの話をするところ、すごく良かった。きっと1stも2ndもPASAで収録した後の帰り道というのは特別だったはずで、その名残っぽくて。チーム富士川の拠点であるEXPASA富士川から見える名古屋と書いてある緑の案内板のことを思い出してしまった。ラジオやりたいって言っていた時の二兎さんの声音、本当に知っている/追いかけて来た二兎さんの声で叫んでしまった。未来の話をまたしてくれるの、優しい。

あなたと繋いだこの歌を

歌いながら 迷いながら

私はここ 冒険の途中

ひとりにひとつ

与えられてしまった 世界の真ん中

冒険彗星/榎本くるみ

ままならない今への態度というか、「与えられてしまった」場所に対して、それでもやっていこうという前向きさが本当に嬉しいラジオだったと思う。それはそれとして新プロジェクト「歌だったらどうする…?」と想像していたら次回であんなことになったの、本当に笑ってしまった。

かなかぐ ひらめきラジオ

今回の特別編で個人的にやれたら良いなと思っていたことの一つに、作業の隙間に聞きたいというのがあって、それが叶ったのがこの回だった。ガルラジはどうしても準備して挑んで聞くみたいな態度になりがちだったので、新規の音源を「ラジオ」としてながらで聞くというのをやりたかったという。避けられない作業の中で耳だけを二人の世界に預けたらとんでもない展開になって、マスクしていて良かったーという気持ちになったのもこの回だった。

大人について語る様子を聴きながら、自分がこの歳にやる未来の想像はたかが知れてるけど、彼女達は本当に何にでもなれるし、何処へでもいけるんだろうなと思って嬉しくなった。期待値という表現は取りうる利益的な尺度だから不適切なんだろうけど、自分の期待値と彼女達の期待値が物凄く差があって、その差があると思えることが生っぽくて嬉しい。ロングもポニーテールもなんだってきっと似合うよと思った。最年少特権フル活用で喧嘩売ったと思ったらなんか良い話にまとめていたし、ブルドーザーだった。メカニック萬歳さんが見たいので映画化の検討を是非。

横たわる天の川 本当は長い旅路を辿ってきたんだ

時計は逆戻り 隣の席のあの娘 ズル休み

COSMIC BOX/YUKI

サビに爆発力にあることと、理詰めの不思議さと夕焼け感で。個人的に双葉夕焼けの印象が強いんですよね。真っ赤な夕焼けじゃなくて、山の向こうに太陽が沈んだ後の薄暗い赤っぽさの方。

ようこそ、ゆいまいルームへ

前に以下の記事を見て、自分がガルラジに見ているものってこれなんだなというのを確かめていた。

周りの人が「そうだ」と言えば、それが本当になってしまうんですよ。だから、シャッツキステさんにいるメイドさん全員が「神楽ちゃんなら昨日来ましたよ」と言えば、それはもう現実だと思うんです。

目指したのは現実世界と地続きにあるもうひとつの世界——バーチャルキャラクターとのコミュニケーションを10年前に企画した土屋氏が語る『シェルノサージュ』とはなんだったのか | https://news.denfaminicogamer.jp/interview/210121z/

こうやって架空の実在の未来に一喜一憂することなんて、他人からすれば凄くくだらないものなんだろうと考えてしまうことは何度もあったけど、それでも現実を肯定したいから現実に侵食してきて欲しくて、だから信じているんだよなとかそういう感じの確かめ方というか。

そんなことを考えている中でお出しされた書影に爆笑し、まさかテーマが恋でひっくり返り、やりたい放題の展開で色々と心が追いつかなかった回だった。「未来の約束が希望になることがあると思うから」という桜泉さんの言葉の重みにしみじみしたと思ったら本当にわけわかんない展開になって最高だった。普段のメンバでは話せないことというテーマで自由にする姿を見ている正規メンバを想像したり。互いの友達の中には居ないタイプの人が新たに友達になったらという中で、それぞれのベースは共有しているから変な探り合いも遠慮もなくやりたいようにやる二人…。というか桜泉さんは本当に全員落とすつもりだったというのがどうしようもなく楽しかったな。

最終の電車に乗って

揺られながら 両手に

汗がにじんでいる

「大丈夫だよ」と言って

少しくらいは

回り道をして帰ろうよ

You’ve got a friend/YUKI

友達の作り方がうまくなさそうな二人だからこその曲のつもり。

海瑠と彩乃のまともなラジオ

一斉視聴に参加できずさらっと作業の合間に聴いたラジオだったのだけど、本当にラジオだったのですごかった。ラジオとしてさらりと流せてしまう耐久度というか。ここまでのチームの中で、一番日常っぽく聞けた感じがあったというか、1st2ndを聴いたことがなくても同じところで笑える(ある種文脈が不要な)ラジオってすごく難しいと思うので、この二人のバランスと才能みたいがすごく出ていた回だったと思う。

手堅く面白く、なんだかんだどのチームも「この人と組めて良かったね」と思わせるものがあったけど、このチームも頭抜けてそう思ったかもしれない。まともにやれる同士が組めたからではなくて、理解し合える人が組めていたという意味で。

きっと、ガルラジ始まったばっかりでこの二人が顔を合わせていたら、こうはならなかった気がする。手取川さんから見た彩乃さんは、田舎(地理的なじゃなくて精神的な、何処か母親と近しい世界観している人)の人で、彩乃さんから見た手取川さんは彩美さん系というか才のある人という見方で、互いに理解し合うところまで行けた怪しいから。

私はこのまま 信じていけるわ

愛の強さゆえ 優しき獣ゆえ

花咲く丘の上まで 口笛吹いていこう

喜びを抱いて

見果てぬ空の上

プリズム/YUKI

ゆいまいルームのお二人の語る愛は結構与える側の話だった気がするけど、この二人はこの二人で、受け止める側の愛の話をしていたんじゃないかなと。

スナックなぎわか

あのめちゃくちゃ可愛いラジオはなんだ、という回だった。大人らしいやりたい放題で、そのやりたい放題で崩壊してるのが最高だった。ツナギの方のお姉さん、大人の雰囲気を出すフリがこなれてないところが良すぎる。「あなたと乾杯」は未成年じゃないしだけじゃなくて「サービスエリアを飛び出してる」の部分で今更配慮するんだというところから笑ってしまった。本物を飲める金明さん、本気で嬉しそうで、こういうテンションでオンライン飲み会を正規メンバにふっかけられているんだろうなと容易に想像がつく。乾杯は何度やっても良い。というか徳若さん就活!?

食べたり飲んだり崩壊したり、ラジオじゃないのかもしれず、この番組から聞いた人が居たのなら首を傾げたりするのかもしれないけど、大人をテーマしておいて変な方向に転がっていく流れは個人的に救われた気持ちがあった。ちょうどこのタイミングで現実生活が割とままならなくなってた時期でもあったので、大人、完璧でなければならないなんてことはないんだよなと一方的に励まされた的な。

徳若さんのカグラヤが好きすぎる感やばかったし、酔っ払って大盛りの話で訛りが出てるのもやばかったし、完全に振り回され役にやった金明さんもやばかった。ジングルで時間稼ぎするのを思いついて即実践できるところとかのフォローとか。

徳若さんが酔いどれの中で夢を語るところ、なんとなく二兎さんと重なるところがあって、個人的には「やっぱり根が近いから最終回で二人とも同じ事言ってたのかな」と改めて感じてしまった。「喋ったら終わりが近づいちゃうなんて(岡崎2-6)」と「コールしたら、終わっちゃうのよね(御在所2-6)」の話。

最後の団員ネーム「女子力向上委員会さん」からのメール、彼女たちも僕らと同じリスナーだからメールも出せる存在なんだよなと、「こちら側にいる彼女たち」を感じることが出来てすごく良かった。

いつも口からでまかせばっかり喋ってる

運命は偶然じゃなくて 必然で出来てる

JOY/YUKI

個人的に思い入れのあるアルバムというか、多分YUKIで初めて聞いた曲というのがあって、なんとなくあのへべれけさを聞いて安心する感じと妙に近い気がしたので。

玉笹彩美と萬歳智加のプレシャスモーメント

どんなことになるのだろうと思ったら予想外に二人とも話していたし、話してたと思ってたら吹っ飛んでいった。彩美さんコーナー回すのも企画も上手すぎるし、ちゃんとついていく(そして犠牲になる)萬歳さんがすごい。ちかちーの口上、放送後にあれ絶対正規メンバの前でやらされていると微笑ましい。

彩美さんの方針転換、彩美さんらしくてすごく良かった。家族が理由になることもそうだけど、これまでの努力を簡単に手放すところも。彩美さん、自分がやってきた努力とか積み上げてきたのを手放すことに、全然躊躇いがないんだなーというところとかが。

その後の萬歳さんの言葉も、2ndで二人に真正面に言われたことがあるからというのを踏まえているように聞こえて良かった。萬歳さんの人との向き合い方、モデルがあるというか、自己紹介の「春花に憧れている」を萬歳さんなりに咀嚼し切った感じなのかもしれないなとか。

会話のテンポやボケとツッコミ的な形の成立とか、ファンかつ歳上への力加減を探ってたはずなのに結局いつも通りやってしまう萬歳さんと面白さのラインの上でバランスよくやりたい放題エンターテイメントする彩美さんの相性の良さとかでめちゃくちゃ面白い1hだった。

逃げてばかり 気のないふりで

にやりと笑って

モテないのはごめんだ

暴れたがっている/YUKI

リミッタなんて無しにやりたい放題が最高に似合う人と、そうやるのは性格上苦手だけど好き勝手やれなくなってる人の背は自分なりに押したい人の曲として。「モテないのはごめんだ」で正面切ってドヤってる彩美さんと、表舞台から見えないところで同意してる萬歳さんが居る、気がする。

吉田文音と穂波明莉のみみもとティータイム

一番どうなる転ぶか分からないチームの1h、嘘「は」付けない吉田さんに対して探求を掲げてぶつかっていった穂波さんが本当に格好良かったし、緊張感があった。温かなティータイムって何だろう。

吉田さん、この特別編でどれくらい救われたのかのかななんて思う。吉田さんの話をするとどうしても2-4がチラつくのが避けられないのだけど、吉田さんが吉田さんなりに気にしていたことに言及できる機会があって、リスナーがいる中で振り返ることが出来たこと、吉田さん的には本当に嬉しかったんじゃないだろうか。

それとは別に(平たい表現だけど)反省する吉田さんを見て、どこか溜飲が下がる自分が居て、そう思ってしまう自分を気持ち悪いなーと思う部分もあった。2-4について(少なくとも今の自分は)「誰が悪いだとか何だとかを決める立場に自分は居ない」というのと「誰だって正解を即座に叩き出せるわけじゃない」というのがあった気がするのだけど、今回の吉田さんの「反省した」という言葉を聞いてすっとするのは少なくとも自分のやることじゃないはずなのに、まずそう思ってしまったところが。

穂波さんの「無一文だったとしても二人と」というのは、理由をつけないと人と会えない吉田さんから見たらどれくらい眩しく見えたんだろう。本当に徹底的に穂波さんが強い回で、吉田さんはがっちり足首掴まれている回だったと思う。

それはそれとしてクリスマスに突撃して母親と仲良くしていくやつ、完全に想像通りの吉田さんムーブだったな…。

千辛万苦も承知の上 憧れのあの子は雲の上

一番星も捕まえるくらい 飛んでる最中

鳴いてる怪獣/YUKI

お互いに特殊な事情で出会った「あの子」が居て、立ち位置を探り続けてるんだろうなとかそんな感じというか。

リアルタイム性

16時開始の配信という形になるにあたって、ずっとガルラジに感じていたリアルタイム性はどうなってしまうんだろうなと思っていた。1st2ndで好きだった、「今ここで暑いと感じている自分と同じように、地続きに夏を感じている彼女らがいる」みたいな部分とか。生放送(という体)は、パーソナリティとリスナーという立場で時刻の同期をとる場所でしかなくて、彼女たちの「生っぽさ」は放送外として感じられる部分にこそ宿っていたような気がするから、配信になってしまったらその辺りの「生っぽさ」ってどうなってしまうんだろうみたいな。魅力というか「らしさ」というか、自分が救われてきた「彼女たちと地続きの今だからこそ自分の今を肯定しても良い」と思える要素が薄れてしまう提供形式は、正直に言って不安ですらあった。

ただ、いざ配信されてみるとやっぱり「彼女たちの今は僕らの今なんだ」というのはなんだかんだ強く感じてしまうようになっていたようにも思う。これまでの「彼女らの今の言葉が今僕らに届いている」という形ではなくて、「この放送を聞いている僕らと同じように、この放送を聞いている彼女たちがいる」というような感じ方で。

二兎さんと年魚市さんの放送を聴きながら、「過去の友人」に複雑な気持ちを抱いている二人と一人がいるのかもしれないだとか、寸劇を聴きながら突然聞こえてきた自分の名前に疑問を感じている人がいるのかもしれないだとか、この放送を聞いてハラハラしている人がいるだろうなとか、この放送を聞いて「なんでこんなこと言っているんだろう」と頭を抱えてる人がいるのだろうなとか。「放送を聞いている彼女たちのことを想像する」という形で、「彼女たちの今は僕らの今なんだ」ということを感じていた気がする。これまでの「パーソナリティとリスナー」という形による時刻同期じゃなくて、「リスナーとリスナー」というべきか。あまりにも感覚的な話だけれど、「あちら側にいる彼女たち」じゃなくて「こちら側と同じ立場にいる彼女たち」を想像することが多くて、それがリアルタイム性としてやっぱり効いてくれたのかなと思う。そういう想像に「正規メンバではない」という仕組みはちょうど良くハマっていたのも大きい。ヤノヤノ(特別編4)とか、ちかちー(特別編6)、ガルラジオブザデッド(特別編2)とか。「その場にいない正規メンバがどう思っているか」とか、放送開始時にはパーソナリティもリスナーだから、「今これを聞いて正規メンバに何言われているんだろうな」とか。どのペアにもどうしても語りたい不在の対象があって、その不在も今僕らと同じようにこの放送を聞いていて。それをとっかかりにして、彼女らの「今」を想像することが(これまでと同じように)できていたのかもしれないと思うと、今回の特別編を特殊ペアでやるという仕組みは、物凄く良かったんじゃないかと思う。

総括

I pray for you

それじゃ、またね

今日もどこかで笑ってるかな

君の旅が どうか美しくありますように

pray/赤い公園

時勢は最悪で、幸せであって欲しいと祈っていたはずの近況はなかなか手強くて、祈りは無駄だったかもしれないと思ったというか、この祈りに何らかの効果があると信じていた自分にげんなりしたというのが特別編の「あらすじ」を最初に見たときの感想だった。それでも一週一週聞いてみて、近況を聞けることの嬉しさだとか、未来を語ってくれることの嬉しさとか、どうしようもない現実に僕らと同じように奮闘している状況とかを受け止めてくれているうちに、結局なんだかんだ祈ることはやめられないだろうなぁなんてことをしみじみ感じてしまった。もう彼女たちが本当に(彼女たちの思う)幸せであるかなんて(悪い言い方だけど)どうでも良くて、そう祈れる自分で居たいというエゴだと思う。それこそ特別編で吉田さんが語っていた「誰かのためであれたら良いな」に近い。「誰かのためになりたい」なんてもう言えないけど、それでも自分に残るなけなしを善性を信じたい的なそんな感じ。もしかしたらただの期待みたいなものでしかなくて、ただそこそこに歳を食ったせいで期待を素直にやれなくなって、なんかそれっぽい言葉に置き換えているだけなのかもしれないけど。

その他

2ndが終わってから、まさか公開録音があって、コラボイベントがあって、一挙放送があって、特別編があって。「バイバイ」で別れてから、こんなに続いているのは夢のようというか。欲は出るもので、こんなにも延長戦を楽しませてもらっているのにまだまだやっぱり「もっと見たい」と思ってしまうと思ってしまうんだろうな〜とか考えていたら以下。

二兎さんの交渉力の高さと一人事務局のフットワークの軽さに余韻とか全部吹っ飛んで笑い転げてしまった。絶対二兎さん「仕事取ってきた」って二人にドヤってる。速報の使い方が下手。本当に嬉しいし、楽しみという気持ちしかない。ありがとうございます。夢は続くし、時間は進むし、春は来る。頑張っていきましょう。

生活試行:

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